スカジャンの仲間!?世界のスーベニアジャケット
スカジャンはスーベニアジャケットと呼ばれることがあります。ただ、このスーベニアジャケットはお土産向けのジャンパーという意味であり、あくまで「スカジャン=スーベニアジャケットではなく、スーベニアジャケットの中の一つがスカジャン」と考えたほうが正しいでしょう。
今回はそんなスカジャン以外のスーベニアジャケットを紹介していきます!
韓国のコリアンジャンパー(コリジャン)
ネット上に情報も乏しいので詳細はわからないが、韓国で販売されていたスーベニアジャケット。環太平洋の米軍基地内で売られていたことから日本製のスカジャンにも「KOREA」と書かれたものはたくさんありますが、それとは明らかに違ったデザインのモノをコリジャンと呼びます。前者はあくまで韓国で売られていたスカジャンです。
コリジャンの特徴
ボディの特徴
- MA-1のような形のモノ
- 紫やワインレッドのような色の別珍
- フードやファーがついているもの
刺繍の特徴
- ゴシック調のようなフォントでKOREAと刺繍されている
- 発色のいい色味をたくさん使った龍
- 袖の刺繍は下の方にある
- おおよそ80年代くらいの年号が入ったものがよく見られる


ドイツのスーベニアジャケット
第二次大戦後から冷戦期の1950年代〜1970年代にかけて、アメリカは西ドイツに数十万人規模の兵を駐留長期間の滞在や任務の記念、仲間との思い出として、カスタムジャケットを作る文化が自然に広がった。特に東西分断時代の西ドイツでは、「自由世界の最前線」としての意味合いから、任地の誇りを表す記念品になっていました。
ドイツスーベニアジャケットの特徴
ボディの特徴
- 素材はサテンのものが多く黒、紺など落ち着い色味のほか、青、緑などもある
- 袖の切り替えやラグラン仕様なく、スタジアムジャンパー型やA-2フライトジャケット型も多い
- リブは白単色が多く、ラインなどもない
- リバーシブル仕様はあまり見られない
刺繍の特徴
- 「GERMANY」「WEST GERMANY」「DEUTSCHLAND」などドイツの地名などがおおい
- マップデザインのモノが多い
- ドイツ、アメリカの国旗
- ワッペンがついたものも多い


ベトナムのスーベニアジャケット通称「ベトジャン」
ベトナム戦争当時の1960年代から1970年代、アメリカへ帰還する兵士が、寝袋やパラシュートの生地を使って、ベトナム由来の刺繍を施し作ったスーベニアジャケットを「ベトナムジャケット」、通称「ベトジャン」と呼ぶ。
顔が歪んだ虎のようなゆるい刺繍や、黒や迷彩ベースの物が多く、ファッションとして使いやすいことからスカジャンと並んで人気のスーベニアジャケットです。
ベトジャンの特徴
ボディの特徴
- 襟付きで、袖口がボタン仕様でフロントはファスナー
- ソフトなレーヨンやコットン生地が使われることが多い
- コットンの黒か、カモフラージュ柄のポンチョライナーが主流
刺繍の特徴
- 胸元には味のある虎と漢字の「福」の字
- 背中はマップ。両脇に年号が入る
- 「VIET-NUM」のほか「SAIGON」などの地名が入ることも


最後に
この他にもまだまだ、スーベニアジャケット、ツアージャケットと呼ばれるものはありますが、今回は自分が気になる3種のスーベニアジャケットを紹介しました。どれもヴィンテージ市場では価格高騰中ではありますが、コリジャンなどはまだまだ狙える金額です。また、メーカーが忠実に再現した新品のものなども出てきているので、そういったものを買ってみるのもよいでしょう。