スカジャンのことがよく分かるオススメの書籍を紹介

スカジャン書籍

スカジャンはその刺繍の美しさから、眺めているだけでも楽しいものです。今回はヴィンテージのスカジャンを中心に様々なスカジャンを紹介している書籍をいくつか紹介します。ヴィンテージで定番の図案などを学ぶことで、ヴィンテージ購入の際の参考としてはもちろん、レプリカのスカジャンの見え方も変わってきます。

目次

歴史的なスカジャン本

「JAPANESE EMBROIDERED JACKETS」

スカジャン研究家として名を馳せ、その後、テーラー東洋を有する東洋エンタープライズ株式会社に入社し、ヴィンテージスカジャンの復刻を監修している。スカジャン研究の第一人者・松山達朗氏によって1994年に発行された世界初のスカジャン専門書。

「世界初」「歴史的一冊」はスカジャン好きにはたまらないワードだ。

特徴的な部分として、は袖の刺繍に特化したページがあること。また、ALASKAのトナカイが表紙のVOLUME.2も存在する。お金に余裕があれば見つけ次第即買いしたい代物

テーラー東洋 「JAPAN JACKET BOOK」

こちらは先述の『JAPANESE EMBROIDERED JACKETS』に、東洋エンタープライズが保管する資料を加え再構成。スカジャンの歴史から、貴重なヴィンテージ、世界各国のスカジャン、ディテールなどを収録。 

こちらも入手困難な書籍。見つけ次第購入しましょう!

まだまだ安価で手に入る定番書籍

スカジャンスタイルブック

2005年に東洋エンタープライズ全面協力の元発行された(ヴィンテージの所有数がえげつないので、東洋の力なくして、書籍は出せない)ムック本。

ヴィンテージスカジャンの見極めに最も重要なファスナーを一覧で解説

スカジャンを刺繍する際に使われていた、下絵の為の絵型。

Lightning 「SUKA JACKET]

2016年に雑誌Lightningのムック本として、発売され2024年からは受注販売で復刻。さらにスカジャン本でおそらく唯一電子書籍での閲覧が可能。

全258ページで、他の書籍と比べボリュームが多く、その多くが発行当時古着屋等が所有していたものとなっており、他の東洋エンタープライズ監修の本とのかぶりが少なくたくさんの珍しい図案を見ることが出来る。

さらに一部では当時の販売価格が書かれているのが特徴。

いまの人気の東京のFakeα所有のドクロのスペシャルビンテージは当時の価格ですでに100万近くの値がついている。

一般発売されていない書籍

PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展

こちらは、内容は一見他の書籍と変わらないように見えますが、実は2022年に横須賀美術館の開館15周年記念で開催された展覧会「PRIDE OF YOKOSUKAスカジャン展」の図録なんです。

展覧会中に会場で販売されていたものなので、現在は中古市場で探すしか手に入れることは出来ない。
表紙になっている最初期のスカジャン(1946年の刺繍が物語る)は、会期にあわせてテーラー東洋によってレプリカが販売された、筆者もお気に入りの図案だ。

おなじみ東洋エンタープライズ所蔵のものから、ドブ板通りの創業1950年の老舗MIKASAの貯蔵するデットストックのものまで、様々なヴィンテージを掲載。

また他の書籍と違い、現代のスカジャン作家など、さまざまな角度からスカジャン文化が紹介されているところが美術展の図録らしい一冊です。

DIOR、ギャルソンなどのブランドのスカジャンや、VANS、adidasなどのスカジャン柄デザインのものなども掲載。

スカジャン第二の聖地、群馬県桐生市で「現代の名工」に選ばれる刺繍界の巨匠「大澤紀代美さん」の刺繍作品なども紹介されている。

最後に

スカジャンの書籍は数年おきに何かしら発売されているイメージですが、そのほとんどがその後手に入らなくなり、中古市場でプレミア価格で販売されています。

気になった時には一生物と思って買っておくことをオススメします。

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