スーベニアジャケットとは、赴任地や所属部隊、滞在年などを刺繍した「記念品・土産物としてのジャケット」の総称です。スカジャンはその一種で、日本で生まれたもの。ベトジャンはベトナム、コリジャンは韓国に由来し、ボディの形や刺繍の雰囲気が異なります。
まずはスカジャンとの違いを比較表で確認し、そのあとにコリジャン、ドイツ系、ベトジャンの特徴を見ていきましょう。
スーベニアジャケットとは?スカジャンとの違い
結論から言うと、「スーベニアジャケット」という大きな分類の中にスカジャンがあります。スカジャンとスーベニアジャケットは完全な同義語ではありません。
| 呼び名 | 位置づけ・由来 | 代表的な特徴 |
|---|---|---|
| スーベニアジャケット | 任地や旅の記念として作られたジャケットの総称 | 地名、年号、部隊、地図などの刺繍 |
| スカジャン | 日本で生まれたスーベニアジャケットの一種 | 龍・虎・鷲などの刺繍、光沢のある生地、リブ仕様 |
| コリジャン | 韓国に由来するスーベニアジャケット | KOREAの文字、龍、別珍やフード付きなど |
| ベトジャン | ベトナムに由来するスーベニアジャケット | 虎、地図、年号、黒や迷彩系のボディなど |
スカジャン自体の名前の由来と歴史は、スカジャンとは?何の略?名前の由来・意味・歴史で詳しく解説しています。
コリジャンとは?韓国のスーベニアジャケット
ネット上に情報も乏しいので詳細はわからないが、韓国で販売されていたスーベニアジャケット。環太平洋の米軍基地内で売られていたことから日本製のスカジャンにも「KOREA」と書かれたものはたくさんありますが、それとは明らかに違ったデザインのモノをコリジャンと呼びます。前者はあくまで韓国で売られていたスカジャンです。
ボディの特徴
- MA-1のような形のモノ
- 紫やワインレッドのような色の別珍
- フードやファーがついているもの
刺繍の特徴
- ゴシック調のようなフォントでKOREAと刺繍されている
- 発色のいい色味をたくさん使った龍
- 袖の刺繍は下の方にある
- おおよそ80年代くらいの年号が入ったものがよく見られる


ドイツのスーベニアジャケット
第二次大戦後から冷戦期の1950年代〜1970年代にかけて、西ドイツには多くのアメリカ軍兵士が長期間駐留し、任務や滞在の記念、仲間との思い出として、カスタムジャケットを作る文化が自然に広がった。特に東西分断時代の西ドイツでは、「自由世界の最前線」としての意味合いから、任地の誇りを表す記念品になっていました。
ボディの特徴
- 素材はサテンのものが多く黒、紺など落ち着いた色味のほか、青、緑などもある
- 袖の切り替えやラグラン仕様なく、スタジアムジャンパー型やA-2フライトジャケット型も多い
- リブは白単色が多く、ラインなどもない
- リバーシブル仕様はあまり見られない
刺繍の特徴
- 「GERMANY」「WEST GERMANY」「DEUTSCHLAND」などドイツの地名が多い
- マップデザインのモノが多い
- ドイツ、アメリカの国旗
- ワッペンがついたものも多い


ベトジャンとは?ベトナムのスーベニアジャケット
ベトナム戦争当時の1960年代から1970年代、アメリカへ帰還する兵士が、寝袋やパラシュートの生地を使って、ベトナム由来の刺繍を施し作ったスーベニアジャケットを「ベトナムジャケット」、通称「ベトジャン」と呼ぶ。
顔が歪んだ虎のようなゆるい刺繍や、黒や迷彩ベースの物が多く、ファッションとして使いやすいことからスカジャンと並んで人気のスーベニアジャケットです。
ボディの特徴
- 襟付きで、袖口がボタン仕様でフロントはファスナー
- ソフトなレーヨンやコットン生地が使われることが多い
- コットンの黒か、カモフラージュ柄のポンチョライナーが主流
刺繍の特徴
- 胸元には味のある虎と漢字の「福」の字
- 背中はマップ。両脇に年号が入る
- 「VIET-NUM」のほか「SAIGON」などの地名が入ることも


まとめ|スカジャンもスーベニアジャケットの一種
スーベニアジャケットは、任地や旅の記念を刺繍したジャケットの総称です。その中に、日本のスカジャン、韓国に由来するコリジャン、ベトナムに由来するベトジャンなどがあります。まずは地名や年号だけでなく、ボディの形、素材、刺繍の配置を見比べてみてはいかがでしょう。

